きっかけ——「AIを使うのに月5万円?」と思った話
このサイトを作るにあたって最初に調べたのが、AIのAPI料金でした。AIを副業に使うなら、コストは気になりますよね。「ChatGPTに丸投げすれば楽」と思って調べ始めたら、料金体系が予想以上にバラバラで驚きました。
今回は、2026年8月時点の安いAI APIを比較して、実際にどれくらいのコストになるのかをまとめます。
※ 以下の料金はすべて2026年8月時点の価格です。API料金は予告なく変更されることがあるため、利用前に必ず各社の公式サイトで最新料金を確認してください。
【速報】DeepSeekが値上げを予告——「今までが安すぎた」
2026年8月上旬、DeepSeekはAPIの料金ページに「近日中に大幅な値上げが見込まれる」という告知を追記しました。値上げの具体的な日程や新料金はまだ発表されていませんが、低価格戦略による需要急増でコストが膨らんだことが背景とみられています。
出典:PC Watch「格安のDeepSeek APIが近日大幅値上げへ」(2026年8月7日)/ITmedia AI+「中国DeepSeek、近日中に大幅値上げか」(2026年8月6日)/GIGAZINE「DeepSeekがAPI料金の大幅値上げを予告」(2026年8月7日)
つまり、これまで「安すぎた」DeepSeek APIは、いずれ値上がりするということです。今の料金(V4 Flash 入力$0.14/出力$0.28)がいつまで続くかは分かりません。
このニュースが意味するのは、「安いAPI頼み」はリスクがあるということ。API料金はいつ変わるか分からないので、ローカルAIという選択肢も頭に入れておくべきです。
結論から——最安はDeepSeek V4 Flash
2026年8月時点で、主要なAPIの中ではDeepSeek V4 Flashが最安級です。
| プロバイダー・モデル | 入力(100万トークン) | 出力(100万トークン) |
|---|---|---|
| DeepSeek V4 Flash | $0.14 | $0.28 |
| Gemini 2.5 Flash-Lite | $0.10 | $0.40 |
| GPT-4o mini | $0.15 | $0.60 |
| DeepSeek V4 Pro | $0.435 | $0.87 |
| GPT-5.4 mini | $0.75 | $4.50 |
| GPT-5.6 Sol(最高級) | $5.00 | $30.00 |
※ 料金は2026年8月時点の各社公表値(参考)。モデル・価格は頻繁に改定されるため、常に公式サイトで確認してください。
同じ「AI」でも、最安と最高では入力100万トークンあたり約35倍の差があります。用途に合ったモデル選びがコスト削減の第一歩です。
実際にいくらになる?——月の利用料金を計算してみた
具体的なイメージを持ってもらうために、1ヶ月の利用を想定して計算してみます。入力1000万トークン・出力200万トークンの利用量だった場合、
- DeepSeek V4 Flash:約$6(約900円)
- Gemini 2.5 Flash:約$44(約6,600円)
- GPT-5.5:約$110(約16,500円)
ブログ記事の下書きや要約なら、DeepSeek V4 Flashで月数百円〜1,000円程度。ChatGPT Plus(月20ドル)より安く運用できる計算になります。
DeepSeekの特徴——安いだけじゃない
DeepSeek APIは中国発のAI企業が提供しています。料金が安いだけでなく、
- OpenAI互換:既存コードが流用できる
- 新規登録で500万トークン無料
- コンテキスト窓100万トークン(大量の文章を一度に処理できる)
- 重み(AIの「脳みそ」にあたる学習済みデータ)がダウンロード可能。自前のGPUがあればAPI料金ゼロにできる
特に「OpenAI互換」なのが便利です。ChatGPT用に書いたコードをそのまま使えるので、乗り換えコストが低い。
注意点——安い理由を理解する
ただし、安さには理由があります。DeepSeekは主にテキストとコード中心で、画像・音声・動画のマルチモーダル対応は限定的です。日本語の性能も、用途によっては他のモデルの方が良い場合があります。
「とにかく安い」で選ぶより、用途に合ったモデルを使い分けるのが現実的です。例えば、
- 大量のテキスト要約・分類 → DeepSeek V4 Flash
- クリエイティブな文章・コード → GeminiやClaude
- 高難度タスク・エージェント → DeepSeek V4 Pro
さらに安くする方法——ローカルAIという選択肢
API料金をゼロにする究極の方法が、ローカルAIです。モデルを自分のPCにダウンロードすれば、電気代だけで動きます。DeepSeekの重みはダウンロード可能なので、自前のGPUがあればAPI料金はゼロになります。
ただし、ここで現実的な話をしておきます。DeepSeek V4 Flashを「そのまま」ローカルで動かすのは、実はかなりハードルが高いのです。
まず用語の説明から。「重み(ウェイト)」とは、AIが学習して得た「脳みそ」にあたるデータのこと。この重みを自分のPCにダウンロードして、そのPCの中で計算すれば、通信もAPI料金も不要になります。これが「ローカルAI」の仕組みです。
- V4 Flashは総パラメータ2,840億(活性130億)のMoE型モデル。公式版の重み(脳みそデータ)は約167GB
- 量子化版(Unsloth製)なら最小82GB台から試せるが、それでもかなりの容量
- 実用的に動かすには、128GBクラスの統合メモリ機(MacのM5 Max 128GB、DGX Sparkなど)が必要。一般的な16GB VRAMのPCでは厳しい
つまり、「V4 Flash相当の性能を自宅で」となると、ハードウェア投資がそれなりに必要になります。現実的な入門は、より軽量なQwen 3.5-9Bクラス(16GBノートPCで快適)から始めることです。性能とコストのバランスを考えて選びましょう。
ローカルAIの構築方法は、このサイトの別記事「ローカルAIを自宅PCで動かす」で解説しています。APIとローカルの使い分けが、AI副業のコスト管理の基本です。
所感——「安いAPI」は副業の原動力
副業でAIを使うなら、コストを抑えられるかどうかが継続の分かれ目です。月1,000円のAPI費用でブログ記事を量産できるなら、十分元が取れる計算になります。
私はこのサイトの運用にDeepSeek系のAPIを実際に使っています(高い精度が必要な場面でクラウドAPIを併用)。コストを実践記録で公開していきます。実際にいくらかかったか、数字で見せられるのがこのサイトのスタイルですから。
📌 情報元:DeepSeek APIとは?(マネーフォワード)/LLM APIコストまとめ(Qiita)/LLM API Pricing Comparison(Spheron)/格安のDeepSeek APIが近日大幅値上げへ(PC Watch)/中国DeepSeek、近日中に大幅値上げか(ITmedia AI+)


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